【区の再編について】
3時間45分という長時間の特別委員会が終わった。結論からいうと、区の再編について、議会は「まとまることができなかった」ので、市側に戻すことになった。
結局、3年半かけてきたが、時期尚早という会派と新3区案でいいという会派の溝は埋まることはなかった。
最初から私としては、区の再編に賛成、反対、何区ありきではなく、課題を検討し、決めていきたいと考えていた。饅頭に例えると、饅頭の皮(何区にするかというより)あんこをどうしていくかが重要だと思っていたからだ。
学区が区で分かれている課題を取り上げた。その後、区の再編された場合、市民サービスが低下しないか、特に弱い人たちへの影響と対応については、しつこく質問してきた。障害者団体などに聞き、弱い人たちへの対応策の検討されたことはよかった。
一方、地域への説明会をする中で、行政と市民とのギャップが見えてきた。
行政は区の再編は行革の一環としての組織の見直しを提案したのだけど、市民側は、区をまちづくりの単位としてみていたこと、今後のまちづくりのあり方に不安を持っていることが明らかになった。
また、途中で市は、区の再編を何としても通したいということで、南区東区の行政センター的なものを残すことにしたり、大義の感じられない新3区案を出し、絆創膏だらけの区の再編になっていくことに、違和感を感じていた。
今日、区の再編について、浜北区、北区から要望書が出されましたが、浜北区が単独でお願いしたいという理由は「副都心づくり」というまちづくりのためであり、北区は区の再編するのならば、まちづくりの4大事業を継続して欲しいなどの区としての「まちづくり」の継続の要望でした。
市長が「新しい自治モデルの創造」と打ち上げたことに対して、特別委員会できちんと議論できなかったことは、大変残念で、私自身の力不足を反省している。
私は人口バランスが取れてない「新3区案」には乗ることはできないが、まちづくりの問題を解決して、なんらかの形で前に進んでほしいと発言したが、結局溝は埋まらず、議会としてまとまることができなかった。
市長は、今後「住民投票条例」を提出してくるのでは。