【区の再編と住民投票】
新聞記事によると、市長は区の再編についての住民投票を進めるため、今議会に条例案を提出する準備をしているという。
ちょっと立ち止まって考えたい。
市民の生活に関わる重要なことは、議会だけで決めるのではなく、市民参加で、市民が決定に関わっていくことは必要なことだ。また、市民にとって「政治参加の手段」のひとつとして、住民投票は意義のあるものだと思う。
私自身、7年前「浜岡原発再稼働の可否を原発県民投票をして欲しい」という直接請求の署名活動をしてきたこともあり、住民投票の意義は十分理解しているつもりだ。(直接請求に十分な署名は集まったが、県議会で否決されてしまった)
でも、今回の区の再編に関わる住民投票実施には大変疑問だ。住民投票が少数者を抑圧するための手段となる可能性があるからだ。
多くの市民が自分の住む地域のことだけでなく、市全体のこと、将来のまちづくりビジョンとして考え、投票するというならいいのだが、今はその段階になっていないと思う。中山間地域に住む人たち、周辺部に住む人たちのことをどれだけの市民が理解しているだろうか?
強者が弱者を抑え込む、そんな住民投票は、危険だ。