今回の一般質問のテーマは、「誰一人取り残さない」。
1、「ヤングケアラー支援」について
<めぐみ質問趣旨>
ヤングケアラーという言葉を初めて聞かれる方が多いと思う。ヤングケアラーとは、家族にケアをする必要があるために、家事や家族の世話、介護などをしている18歳未満の子どものこと。親や兄弟が慢性的な病気、障がい、精神的な問題を抱えているために、未成年であっても、大人が担うようなケアの責任を引き受け、家族の世話の世話をする状況が生じている。そのため、遅刻や不登校、宿題ができていないなどの状況に繋がることがある。
ヤングケアラーの特徴としては、「周りが大変さに気がつかない」「社会経験が少ないため、相談先、相談方法がわからない」「支援につながらない」など。潜在化している子どもたちの声をキャッチする必要がある。学校や教員はもちろんのこと、地域の医療・福祉関係者も、例えば地域包括支援センターの職員とかが、ヤングケアラーの存在に気がつき、家族を含めた総合的な支援が行われるようにヤングケアラー支援に取り組んでもらいたい。
1点目。まずヤングケアラーという言葉、存在を知ってもらわないと始まらない。そこで、教員や子どもにかかわる人たちに「ヤングケアラー」の存在を知ってもらうための啓発活動について、どのように考えているか?
2点目。そもそも高齢者支援、障害者支援は、当事者支援が基本で、介護している人(ケアラー)への支援が少ないのが現状だ。まして、介護者が子どもであるヤングケアラーには、視点はない。逆に子どもだからこそ、特別な配慮が必要だ。ヤングケアラー支援の今後について、伺う。
<朝月健康福祉部長答弁>
1、若者の課題を協議する場である「浜松市若者支援地域協議会」や障害や介護など福祉の関係機関が関係する会議、スクールカウンセラーへの研修会などを利用し、「ヤングケアラー」の存在を周知していく。
2、福祉や教育など各関係機関による事例検討を通して、調査研究していく。
<めぐみ>
今回は、「ヤングケアラー」「ケアラー」という言葉を知ってもらうことが目的だった。職員は、短い間に、「ヤングケアラー」について、調べてくれたようだ。DVとか、児童虐待もそうだけど、名前がつくことで課題認識が深まる。
子どもに関わる人たちみんなに、ヤングケアラーを知ってほしいなあ。