中高生の居場所について。
<めぐみ質問>
現在の子ども・若者支援計画の中の若者支援では、ニートやひきこもりについての支援のみが書かれている。残念ながら、ニートやひきこもりになる前の支援、それ以外の若者への支援ついての記述がない。社会に出ていく前の若者たちには、家庭、学校以外に社会とのつながりがあることが必要だ。
新居高校の定時制では、月に一度程度、学校内にお菓子や飲み物を用意し、教師ではないNPOの方々と高校生たちがたわいのない会話をしている。そうした会話の中から、家庭のことや心配なことをぼそっと話してくれるそうだ。「校内カフェ」というもので大阪や神奈川でも実施されている。高校を中退したり、卒業後に就職できなかったりすると、社会との接点が切れてしまうことを予防する役割がある。進学や就職がうまくいかなった、あるいは、先の質問のように、親が病気を抱えているヤングケアラー
などが、先生や親に話せないことを聞いてくれる場所が今、必要だ。
そこで、予防的支援としての中高生の居場所をつくっていくつもりはないか。また、予防的支援策を次の子ども・若者支援計画にいれる予定はないか、金原こども家庭部長に伺います。
<金原こども家庭部長答弁>
校内カフェなどの事例を含め、今後浜松市若者支援地域協議会や現在実施している次期浜松市子ども・若者支援プラン策定に伴うニーズ調査の結果を踏まえて、どのような形で予防的取り組みをプランに位置付けていくか、検討する。
<めぐみ意見>
浜松市の子ども育成条例の基本理念に「すべての子どもが人としての尊厳を有し、かけがえのない存在として尊重されるとともに、子どもにとって最善の利益が考慮されること」とある。しかし、今の浜松の政策は、子育て支援、親支援に重点が置かれ、学校教育政策以外に子どもそのものを応援する政策が少ない。ヤングケアラー、中高生の予防的支援の他、浜松で生活している若者に対して、福祉部門だけでなく、教育委員会も、他の課も一緒になって、考えてもらいたいものだ。