一人目の子育てからちゅうちょなく、支援サービスを使える方策について(一般質問から)

一人目の子育てからちゅうちょなく、支援サービスを使える方策について

<めぐみ質問>

一人目の子育てからちゅうちょなく、支援サービスを使える方策について、伺う。

今年1月NHKスペシャル「ママたちが非常事態〜最新科学で迫る、ニッポンの子育て」が放映された。その後、番組プロデユーサーが浜松の研修会で話をした。

 

「子育てで孤立を感じる」というニッポンの母親は7割。また、出産を機に“うつ”を発症する「産後うつ」は、一般的なうつの5倍以上。産後のママたちは、孤独や不安を感じる科学的な理由が女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」が作用しているのだそうだ。

 

胎児を育む働きを持つエストロゲンは、妊娠から出産にかけて分泌量が増えるが、出産を境に急減する。すると母親の脳では神経細胞の働き方が変化し、不安や孤独を感じやすくなる。 なぜそんな一見迷惑な仕組みが体に備わっているかというと。その根本原因とも考えられているのが、人類が進化の過程で確立した、「みんなで協力して子育てする」=「共同養育」という独自の子育てスタイルがあるから。人間の母親たちは、今なお本能的に「仲間と共同養育したい」という欲求を感じながら、核家族化が進む現代環境でそれがかなわない。その大きな溝が、いわゆる“ママ友”とつながりたい欲求や、育児中の強い不安・孤独感を生み出していると考えられている。

 

浜松市の産後の不安や孤独を払拭する制度や仕組みは整いつつある。

 

しかし、1人目の子ども出産時は、ママ友もいないし、支援サービスの内容も知らない、知っていても産後ケアや子育てヘルパーなどを使うことに抵抗を感じてしまう、ちゃんと子育てできないダメなママに見られるのではないかと思ってしまうママたちは多いもの。

使ったことがない、使った人を知らないことにはなかなか手を上げられないもの。

 

制度は整っているのに、使われていない状況だ。平成29年度産後ケアを利用された件数は10件、はますくヘルパーの新規利用は89件に留まっている。

 

通告前の打ち合わせ時に、民間企業の販促で活用されている、クーポン券の仕組みとかを導入できないかって提案したが、即難しいと却下されてしまった。杉並区や世田谷区など実施しているんですがね〜〜。やる気のないところを押しても仕方がない。

今までの情報発信方法のように、ただチラシを作りました、ホームページにアップしましたというだけでは、利用に抵抗があるママには通じません。一人目の子育てママを向けに「私が全てやらなくてはならない」という心理から、「大変な時は人の手を借りながら子育てしていこう」と、ママたちの行動変容を促す方法をどのように考えているか、金原こども家庭部長に伺う。

 

<金原こども家庭部長答弁>

子育て情報サイト「ぴっぴ」において、各事業を利用した保護者の声などを利用者目線で配信していく。さらに、子どもの月齢や母親の状況に応じたサービスの内容がわかる資料により、母子手帳こうふじやこんにちは赤ちゃん訪問時等に、保健師が親子ひとりひとりに適切な利用時期・利用方法を直接案内することで、効果的な利用の促進に繋げていく。