一般質問2020その3 教育の情報化

GIGAスクール構想が進み、今後、児童・生徒に1人1台端末が導入され、ますます教育の情報化が進んでいく。浜松市でも、今後1人1台タブレットの導入が予定されていて、教育現場には発想の大幅な転換が必要となる。教え込む教育から、子ども自身が学び取るという教育への転換だ。

 

1、<めぐみ>第3次浜松市教育総合計画後期計画において、ICT機器整備の内容は記載されているが、今後の活用など詳細な計画が見られない。推進していく上でのビジョン、推進体制、ロードマップの作成が必要と考えるが、いかがか。

 

<花井教育長>教育の情報化に関する方針や取り組みを示すものとして、「第3次浜松市教育総合計画 後期計画 教育の情報化編」を作成した、ICT活用の推進役となる「教育の情報化推進リーダー」を育成。民間の専門人材の「教育の情報化推進アドバイザー」や「ICT支援員」の効果的な活用をしていく。

 

2、 <めぐみ>通常級に在籍する発達障害、読み書き困難な学習障害の児童・生徒の学びに向かう力を大切にし、学びを保証する手段として、ICTの効果的な活用が期待される。個別最適化が必要なため、学習障害の子供たちの困り感を理解し、ICTを使った支援の提案ができる人材を育成することで、校内において児童・生徒・教師をサポートできるようにできないか。

 

<花井教育長>来年度行う発達支援コーディネータ研修会で、合理的配慮の具体例としてこれまで研修プログラムになかった読み書き困難な子どもへのICTを使った支援方法について実例を交えた研修を積み上げていく。

 

 

3、<めぐみ>学校のデジタル化(欠席届、アンケート等)の支援が必要と考えるが、いかがか。

<伊熊学校教育部長>欠席・遅刻連絡のオンライン化は、本年度導入予定のクラウド型メール配信市してむと合わせて、運営開始を予定している。書面のよる手続きの余地も残すなどの配慮もしながら、連絡手段のデジタル化に向けた取り組みを推進していく。

 

<めぐみ意見>

小中学生1400人を超えている不登校生への「学びの保障」としても、ICT活用ができないか、ぜひ検討していただきたい。適応指導教室だけではなく自宅にいる子どもへの学びの保障も進めてください。

 

読み書き障害、学習障害の児童・生徒について、診断されておらず、保護者が気がついていないけれど、支援や合理的配慮を必要とする子がかなりいる。授業についていけなくなり、不登校になるケースも少なくない。診断の有無にかかわらず個々にあった学び方を提供できるようにしてください。

 

 

読み書きの困難さがどこから来ているのかを明らかにし、デジタル技術の活用や教科書のデジタル化など、子どもの読み書きを支援できる方策に結びつけるように特別支援コーディネーターをはじめ、教員への研修をお願いする。 エジソンもアインシュタインも学習障害だったと言われている。どの子の可能性を潰さない、浜松の教育をぜひ進めていただきたい。

 

 

 

 

 

写真は、学習障害の子の保護者の方から、提供していただいた実際のノート

 

 皆さんは「書けている」と言うかもしれません。でも彼はノートにある「表」も「持」も見なければ書けません。必死に黒板の字を見て記号のように書いています。(小学3年生)。

先生から「この子はやればできるんです」と書き取りやドリルなど他の子とおなじように完璧にやり直させることが繰り返され、苦しくなって、不登校になってしまったと。