利用者の声を聞こう!

今日、11月議会の最終日でした。
福祉交流センター条例(レイアウト変更、値段変更)について、討論をし、反対しました。
最終的には、賛成多数で可決されてしまいましたが、「当事者、利用者無視して決めるな」という声は届けられたと思います。
どの分野においてももっと丁寧な市政運営「聞く力」のある運営を望みます。
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浜松市政向上委員会の鈴木恵です。
第123号浜松市福祉交流センター条例の一部改正について、反対の立場から討論します。
今回の条例改正は、福祉交流センターの大規模改修に伴い、レイアウトの変更、利用料金の変更が提案されています。
福祉交流センターは、皆さんご存知のように、障がいのある人や福祉関係団体の方が多く利用される施設であり、利用者への配慮が特に必要な施設です。
反対理由は2点です。
1点目は、大規模な改修になるにも関わらず、利用者の声を聞いていないことです。7月ごろ、改修工事が行われること、閉鎖中社会福祉協議会が移転することの説明はありました。しかしそれ以降これまで、利用者に対して、具体的なレイアウトやこれまでとの違い、トイレのつくりなどについての要望を聞くことなく、また説明することもありませんでした。
今回、ホームページに議案が出てきて、改修内容を初めて知った障害のある利用者から質問、意見、そして怒りの声が多く届きました。これまで無料で使えた部屋はどうなるのか、駐車場料金は誰もが1時間200円になるのか、ギャラリー、スタジオと部屋の名前が変わるところは今までとどう違うのか、使い勝手はどうなるかなど。さらに、トイレはどう変わるのか、事前に聞いてくれれば、こうして欲しいと言えたのにと苦情もいただきました。また、目が不自由な人にとって、これまで利用していた場所が変わることは、もう一度頭の中の地図の書き直しとなり、苦労するので、変えないで欲しいという切実な要望もいただきました。なぜ、ニーズの聞き取り、事前の説明をしなかったのでしょうか。大変お粗末です。
2点目は、料理教室が廃止されることです。コロナ禍で昨年度は利用できなかったのですが、コロナ禍以前は、一人暮らしに向けての自立支援のために、車椅子を利用する人たちの団体や視覚障害の方々が料理の実習などに利用していました。調理台は高さが変えることができ、通路が広く取られていて、車椅子利用者が余裕を持って利用することができました。福祉交流センターならではの設備のある料理教室でした。コロナ前に利用していた団体に聞いたところ、やはり事前に料理教室廃止のことは聞かされてなかったとのことです。協働センターにある料理室を使えばいいとの委員会での答弁でしたが、通路は狭く、調理台の高さも変えることができないところでは、車椅子での利用は困難です。代替えの施設はあるのでしょうか?障がいのある人たちの自立生活、社会参加が妨げられてしまいます。
なぜ、事前に利用者に説明しないのでしょうか?やり方が雑です。
福祉交流センター条例改正だけでなく、他のことでも、例えば現在パブリックコメント中の条例制定など、利用者や当事者へのヒアリング、説明なしに進められることが以前より目立つようになってきました。
浜松市は 都市の将来像に市民協働で築く『未来へかがやく創造都市・浜松』を掲げています。そして、浜松市市民協働推進条例 第9条 第1項では、政策を形成する段階から、行政情報をわかりやすく提供し、市民、市民活動団体及び事業者からの意見を受け止めるとともに、市民、市民活動団体及び事業者が市政に多様な形態で参画できるための仕組みを整備すること。と書かれています。
スピードは大事ですが、それ以上に丁寧さも必要です。
利用者、当事者への聞き取り、説明を丁寧に進めていくことを求め、私の反対討論とします。
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