川崎市 ペットボトル水平リサイクル工場と川崎バイオマス発電 見学

川崎市 ペットファインテクノロジーと川崎バイオマス発電 見学

 

2022826日、鈴木唯記子議員とともに、川崎市にあるペットファインテクノロジーと川崎バイオマス発電を訪問した。また、専修大学の高橋義仁教授とゼミ生たちと一緒の訪問だった。

 

(株)ペットファインテクノロジーは、ペットボトルからペットボトルを何度でも再生できる技術を持っている会社で、会長の岩元美智彦さん自ら説明、工場案内をして下さった。

 

日本における使用済ペットボトル排出量は約60万トン。回収率92%。再生率85%であり、リサイクル先進国と言われている一方、使用済みペットボトルから新たにペットボトルに再生するのは1割程度。9割は循環することなく新たな石油資源が消費されている現状だ。

現在、飲料ブランド、小売を中心に、ペットボトルをペットボトルに再生(BtB)の機運が高まっており各社でBtBリサイクルが検討されている。しかし、(株)ペットファインテクノロジー以外は、マテリアルリサイクルのため、1〜2回しかペットボトルへのリサイクルができない。しかし、(株)ペットファインテクノロジーでは、ケミカルリサイクルなので、何度も再生できる。路上などに捨てられているペットボトルなども再生できるとともに、CO2削減にも寄与できるとのこと。

(株)ペットファインテクノロジーでは、ペットボトル素材までで、その後はペットボトル生産工場への影響はない。また、繰り返し使うため、原料の石油を手に入れる必要がなくなるという。

 

すでに京都市では、20224月から、「ボトルtoボトル事業」が始まっていて、他都市でも導入したり、検討を始めている。

 

 

浜松市でも、リサイクル意識を高めるためにも、「ボトルtoボトル事業」できるためには、どうしたらいいか、調査を進めていきたい。

 

 

 

 

      

 

 

 

(株)ペットファインテクノロジーの見学の後、隣接している川崎バイオマス発電株式会社とジャパンバイオエネルギー株式会社の工場を見学した。川崎バイオマス発電は、国内初の都市型バイオマス発電所で、20088月に住友共同電力㈱、住友林業㈱、フルハシEPO㈱の株主として、設立され、20112月に運転を開始した。建築廃材や街路樹の剪定枝などを、ジャパンバイオエネジーで木質チップ燃料し、バイオマス発電に送る。また、近隣のチップ製造会社や、大豆やコーヒー豆の搾りかすなどもエネルギーにしている。一般家庭約38,000世帯が1年間で使用する電気を作っている。

 

 

川崎市では、カーボンニュートラルコンビナートの構想がある。川崎バイオマス発電の周りには、天然ガス発電、風力発電、メガソーラーが隣接していた。

 

 

都市でも、バイオマス発電ができるとは目から鱗だった。川崎市のカーボンニュートラルへの取り組みを改めて、調査研究していきたい。