補正予算(徳川家ゆかりの資料展示施設整備事業)への反対討論

補正予算(徳川家ゆかりの資料展示施設整備事業)への反対討論

浜松市政向上委員会の鈴木恵です。

第71号議案令和5年度浜松市一般会計補正予算(第2号)について、反対の立場から討論します。

今回の補正予算の中に、「徳川家ゆかりの資料展示施設整備事業」2,876万円が計上されています。これは、大河ドラマ館のいわゆる本館部分を解体し、徳川記念財団が所蔵する資料を展示収蔵する施設建設のための基本計画を作成する予算となっています。
今回の計画が公表されたのが、今年3月24日の前市長鈴木康友氏の記者会見の場でした。ご自分が引退することがわかっている中、また2日後には新しい市長を選ぶ、市長選の告示日というのに、大変唐突な発表でした。

確かに今の施設を解体するのは「もったいない」という声はありました。昨年11月議会の中で、(栁川議員が)「取り壊すとはとんでもない話だ。当分の間これをこれを残して利用すべき」という発言がありました。

しかし、今回の計画では、重要文化財を含む貴重な所蔵品、25,000点は、今の仮の建物では対応できなく、結局潰して新しい「箱物」を作ることになっています。「箱物」をまだ作るのですか?今は松潤効果で浜松城周辺が賑わっていますがが、今後家康ブームはいつまで続くのでしょうか。

皆さんご存知のように、この浜松市には、老朽化した公共施設、スポーツ施設、学校施設、道路、橋などが多く存在し、その大型改修、建て直しを順番に待っている状態です。今建っている学校の校舎・体育館の面積の約7割が築40年過ぎています。概算で7000億円とも1兆円とも言われています。

また、市民の中には、以前より美術館の建て替えを強く望む声があり、先の代表質問項目にもあったほどです。限られた予算の中で、一つの財団を優遇すべきでしょうか?優先すべきは、生活に密着したもの、多くの市民が望むものからではないですか。
3月24日の記者会見の記録を読むと、前市長から徳川財団にオファーをしたとのことです。総合計画、浜松城公園長期整備構想に位置付けられていません。決して市民の声が盛り上がっているとは言えません。前市長にオファーした思いを聞きたくっても、公的に聞ける機会はありません。後出しジャンケンを許していいのでしょうか。民主主義は、プロセスが大事ですが、今回は丁寧なプロセスを吹っ飛ばしてしまっています。

 

新たに中野市長になったのですから、一度立ち止まり、浜松城公園、そしてそれを含む中心市街地全体を100年後に向けてどうしていくべきか、市民と議論し、手間暇かけて、民主的にやり直すべきです。以上で反対討論を終わります。