【浜松市のクラウドファンディング】

【浜松市のクラウドファンディング】
令和4年度の決算審査の締めくくり質疑で、令和4年度から本格的に始まったクラウドファンディングについて、質疑した。
令和4年度の総括、予算を計上する際、クラウドファンディングでまかなう予定の金額の扱いについてどうだったのか、また、寄附目標額に達成しなかった事業についての対応はどうだったのかを財務部長に聞いた。
7件の事業に活用し、目標額1120万円に対して、513万2000円の寄附だった。7件のうち、6件は未達成だが、公益性・必要性を鑑み、実施したとのこと。
<意見>
未達成6件のうち
コアジサシの繁殖地の保護策と啓発看板目標額130万円、寄附額322,000円、達成率24.7%
美術館の独自企画展覧会開催目標額300万円、寄附額665,000円、達成率22.2%
コントラファゴット購入経費目標金額220万円、寄附額326,000円、達成率14.8%
と20%前後の低い達成率だった。
それぞれ事業は実施したので、足りない分とさらに事業者への手数料などの諸経費も市の財政から支出したことになる。
市民団体のクラウドファンディングでは、目標額にいかないと事業ができないという必死な思いで、さまざまなところに声掛けをしたり、SNSで何度も投稿したりして、目標額を目指している。
しかし、市の事業は、事業費の裏付けがあるから、達成しなくても事業はできる、少し寄付が集まればいいかなという甘い考えでクラウドファンディングを進めていたのではないかと感じて仕方ない。寄附が集まらないということは、必要な事業だったのかの評価につながる。
「ガバメントクラウドファンディング」はただの資金調達の手法だけではなく、地域の課題を知っていただくとともに、プロモーションとしての機能もある。プロジェクトが広く社会的に意義のあるプロジェクトかどうかが問われますし、またその点を強くアピールしていく必要がある。プロジェクトに興味を持ってくれたり、投資をしてくれたりした人は浜松市自体にも興味を持ってくれるはずだ。
今後は、社会的意義のあるプロジェクトを選び、寄附の具体的な使いみちと目標額を設置し、多くの方に共感・賛同を得られるよう、戦略的で、積極的な(さらに言うともっと必死に)PRをしていってもらいたいと要望する。