<めぐみ一般質問 その2>
ユニバーサルデザインのまちづくりのスパイラルアップについて
<めぐみ>
浜松市ユニバーサルデザイン条例ができて、20年以上が経った。条例をもとにさらにスパイラルアップして、ユニバーサルデザインのまちづくりをさらに推進していってほしい。
浜松市公共建築物ユニバーサルデザイン指針は、平成17年に作成されて以降、障がい者や子育て当事者などの意見を聞いていない。指針について、当事者を入れて、スパイラルアップすべきと考えるがいかがか。さらに、利用者等の意見を必ず聴くようにできないか。
<鈴木財務部長>
社会環境の変化に対応した指針とするため、障がいのある方も含めた当事者の意見を伺う
新築や大規模改修工事を行う際には、障がいのある方も含めた当事者に丁寧に意見を伺う。
<めぐみ>
公共交通施設では、低床バス導入や電車ホームへの柵の取り付けなどが進められているが、さらなるユニバーサルデザインのスパイラルアップに取り組んでいただきたい。そこで、交通事業者、行政、障がい者を含む利用者と、意見交換する場を設置してはどうか。
<濱田都市計画部長>
意見交換会の開催は、庁内各課が所管する既存会議の活用もjふくめ、今後可能性を検討していく。
<めぐみ>
公共施設、民間施設・店舗のUDマップを作成したらと考えるがどうか。
<新谷市民部長>
スタートアップ推進課が実施する実証実験サポート事業で、UDマップ作成の提案をし、採択した事業者とマップを作成しているところだ。市民から寄せられた情報をインターネット上に反映する仕組みが特徴。利用者や費用対効果など検討を行い、UDマップの構築に繋げていく。
<めぐみ>
施策や事業について、ユニバーサルデザインのスパイラルアップを市民が求めた場合どの部署が窓口となり、庁内の総合調整を行うのか。
<新谷市民部長>
今後も、UD・男女共同参画課がユニバサールデザインの先頭に立って推し進める旗振り役を担い、他部署へ助言等を行っていく。
<再質問>
鈴木財務部長に再質問。
ユニバーサルデザイン指針の改訂に関して、障害のある方も含めた当事者の声を聞くとの答弁でしたが、それはいつ実施するか、また指針を今後もスパイラルアップしていくという理解でいいか?
濱田都市計画部長に再質問。交通事業者と行政、当事者との意見交換会について、「既存会議の活用を含め、今後、可能性を検討していく」とのあまり前向きではない答弁でした。障害者差別解消法を知っての回答でしょうか?
<意見>
高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(いわゆるバリアフリー法)では、市町村は、移動等円滑化の促進に関する方針を作成することができ、方針の実施状況についての調査、分析及び評価をする当事者を入れた協議会を設置できるようになっていますが、浜松市には方針も協議会もありません。ユニバーサルデザイン条例を生かして、移動等円滑化の促進に関する方針、協議会などの設置を強く求めます。
浜松市は、全国に先駆けて条例を作り、公共建築物ユニバーサル指針を作りましたが、スパイラルアップができていませんでした。当事者参加による意見交換の場とともに、ユニバーサルデザインの最新の動向の研究が必要です。条例の9条には、大学、研究所等の機関と協力して、調査、研究及び情報収集を行うとあります。大学、専門家、技術者などの協力をいただき、浜松市のユニバーサルデザインのまちづくりをスパイラルアップしていただきたいと強く願います。