<めぐみ一般質問 その4> 増え続ける海洋ゴミ対策について

<めぐみ一般質問 その4>
増え続ける海洋ゴミ対策について

 

<めぐみ>
令和2年馬込川の調査に続いて、昨年佐鳴湖の堆積ゴミ、マイクロプラスチックの調査を実施した。ホットスポットには、プラスチックを中心としたゴミが多数見られ、タバコの吸い殻、ポリ袋、不織布マスク、食品容器などが多く、漁具や農業資材の排出も認められた。また、マイクロプラスチックには人工芝由来のものが多かった。海洋ゴミの7〜8割は街から来ると言われている。
タバコの吸い殻などは、ポイ捨てによるマナー違反で排出されたゴミである。身近にあるポイ捨てが集まる場所を無くすにはどうしたらいいかについて、官民が連携して考える場をつくり、アクションに繋げることができないか。
<山田環境部長>
河川や海への悪影響を自分ごとよしてとらえる意識変革と行動変容が必要だ。
ポイ捨てしない方策を考える場として、様々な年代、立場の方に参加するワークショップ等の実施を検討していく。

 

<めぐみ>
人工芝については、令和3年の一般質問で取り上げたが、その後の公共施設での人工芝の利用状況、排出抑制はどのようになっているのか。民間のゴルフ場、練習場のほか、民家からの排出もあるが、どのように流出防止を進めているのか。
<山田環境部長>
2021年11月、人口芝を設置して施設の所管課に、対策を要請。
2022年7月、人口芝の利用状況調査をした結果、27ヶ所、約10万m2施行。側溝の清掃やフィルター設置などが行われていた。2年が経過しているので、あらためて調査し、流出抑制を要請していく。
民間施設や家庭からの人口芝の流出抑制を図るため、啓発を行っていく。

<めぐみ>
漁具の流出防止はどのように行なっているのか。                       
<清水農林水産担当部長>
漁業協同組合とも連携しながら、情報発信に努め、漁師の意識づけをはかることで、漁具の流出防止に繋げていく。

 

<意見>
人工芝は、マイクロプラスチックの原因になるだけでなく、 人工芝からPFASが染め出している可能性があると指摘されています。               
アメリカの環境団体が8種類の人工芝を調べたところ、すべてからPFASが検出されました。欧米では、PFASがにじみ出ることから、人工芝を禁止する自治体が増えています。ボストン市では、すべての人工芝に有害なPFASが含まれていることから、都市公園に新たに人工芝を設置することを禁止しています。
マイクロプラスチックや化学物質で汚染された空気を吸いながらプレイする競技者や、人工芝の上で遊ぶ子どもたち、人工芝施設の近隣住民たちの健康に影響はないでしょうか?
今後、新規に芝を張る施設を作る場合、 マイクロプラスチックや化学物質の元になる人工芝ではなく、科学的な因果関係が十分証明されていなくても規制措置を可能とする、予防原則として、自然芝を使用するように強く求めます。